横浜国立大学「生物圏保存地域を活用した持続可能な社会のための教育ユネスコチェア」(代表:松田裕之教授)は、ユネスコニューデリー支部と国際マンガローブ生態系学会(ISME)との共催で、2023年1月11-13日 に、横浜国立大学および八景島シーパラダイスで、国際会議 “Blue Carbon Ecosystems for Sustainable Development with Special Emphasis to Mangrove Ecosystems” を開催しました。
>> マンガローブ・ポスター(UNESCO Delhi Office, Benno Böer 博士作成)のページへ飛ぶ
塩水生態系はブルーカーボン生態系であり、その多くは生産性が高く、炭素の隔離と土壌中の有機物の蓄積にとって世界的に非常に重要です。これらは、海水などの高塩分水、高塩分土壌、バイオマス生産のための耐塩性生物相を、食品、飼料、繊維、燃料、その他の経済目的で利用し、炭素隔離する上で非常に価値があります。国連の17の持続可能性目標を達成するためには、ブルーカーボン生態系の科学的研究は絶対に重要な要素です。さらに、残されたブルーカーボン生態系の保全と失われた生息地の回復だけでなく、モニタリングも必要です。塩生植物と塩分、特にマングローブに特別な視点を持って、ブルーカーボン生態系とその構成要素に関する新たな科学的知識を生み出したいと考え、この会議を企画しました。会議は25名(海外より16名、国内より9名)の講演と八景島シーパラダイスの見学で非常に有意義なものになりました。
この会議の終了後、会議参加者による寄稿原稿が集められ、Springer社から近々出版される予定です。人類の最善の利益のために塩水資源をどのように利用するかについての前進を促す包括的な科学文書を提供します。