MAB/PES研究会 第3回遠隔セミナー

佐土原聡副学長講演(2022年3月30日)

ユネスコMan and Biosphere(MAB)計画とPayment for Ecosystem Services(PES)をテーマとするMAB/PES研究会の第3回セミナーが、2022年3月30日(水)15:30よりZoomで開催されました。「神奈川の流域圏研究の紹介」という演題で佐土原聡副学長が講演を行いました。内容は今後の神奈川県でのMABの基礎となるものです。講演は日本語で行われました。年度末の最も忙しい時期にもかかわらず、蛯名理事、酒井暁子教授(環境情報研究院)、中国の徐小黛(Xu Xiaodai)氏を含む7名がオンラインで参加しました。約45分間の講演の後、30分間におよぶ活発な討論が行われ、極めて有意義なセミナーとなりました。企画と司会は松田裕之教授(環境情報研究院)が行いました。やむをえず参加出来なかった関係者には講演スライドが配布されました。

講演は、2002-2006の本学の21世紀COEプログラム(浦野紘平教授代表)直後に、佐土原聡教授が代表で2006年10月から2008年9月までに行ったニッセイ財団の学際的総合研究助成プログラム「持続可能な拡大流域圏の地域住民、NPO、行政、研究者の実践的協働を実現する空間情報プラットホームの構築」の研究成果に基づくものです。神奈川の流域圏における大規模な地下水調査と水循環シミュレーション、水源林保全などのテーマを中心に、CO2問題、気候変動、地震、環境汚染などと生態系荒廃との関係および生態系サービスの必要性、神奈川県と協働した取り組みなどについて、佐土原副学長によるとても分かりやすい丁寧な講演が行われました。

蛯名理事が神奈川県で15年以上にわたって続けられている取り組みについて補足しました。
酒井教授が現在まで続いているMAB活動について補足しました。また、その研究活動と学生教育の関係について質問し、有意義な議論が行われました。