ユネスコMan and Biosphere(MAB)計画とPayment for Ecosystem Services(PES)をテーマとするMAB/PES研究会の第2回セミナーが、2022年3月2日(水)17:15よりZoomで開催されました。講演者は3月1日付けで本学に着任したMiguel Clüsener-Godt教授(前UNESCO エコ地球科学部長、UNESCO MAB計画秘書)で、”The Role of Transition Areas in the UNESCO Biosphere Reserves as Laboratories for Sustainable Development”(和訳:「持続可能な開発のための実験室としてのユネスコ生物圏保存地域における移行地域の役割」)という演題での英語講演でした。梅原出学長、椛島洋美副学長、佐土原聡副学長、蛯名喜代作理事をはじめとする約40名が参加し、UNESCO関係やベトナムなど海外からの参加者も複数いました。教員の他、留学生からも活発な質問があり、30分におよぶディスカッションが行われ、大変盛況な研究会となりました。企画と司会は松田裕之教授(環境情報研究院)が行いました。
講演に先立ち、梅原出学長より、現在 Muguel Clüsener-Godt 氏がコロナ感染拡大のために来日できないため、早く横浜国立大学に来られることを楽しみに待っている、との歓迎の挨拶があり、本日の多くの参加者に対して本研究会が大変有意義になることへの期待が述べられました(右)。
Muguel Clüsener-Godt氏の画面(下)の背景は、UNESCO MAB 計画50周年記念のデザインで、It’s about life と書かれています。日本語訳は「祝福しよう!すべての生命を」だそうです。
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講演では、はじめにBiosphere Reserve(BR:生物圏保存地域、ユネスコエコパーク)が「持続可能な開発のための学習の場」であることが説明され、核心地域、緩衝地域、移行地域からなり、世界各地のBRの例がとりあげられ、移行地域に住む住民がBR保全に貢献(投資)して恩恵を受けるいろいろな取り組みが紹介されました。最後に、BRとSDGsとの関係についても紹介されました。
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講演の後、小池文人教授(環境情報研究院)、徐浩源教授(国際戦略推進機構)、その他、複数の方より質問、ディスカッションが30ほど続きました。
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